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新興アジアの中心地は、いまや邦人人口が2万6000人を超えたシンガポール。ユニバーサルスタジオやカジノもでき、日本人観光客も年々増加している。このシンガポールのセールスポイントの一つが「世界一安全な都会」だ。 しかし、日本人観光客には、なぜかピンとこないようだ。
オーチャード街の高級ホテルで、日本人観光客相手のマネージャーをしている女性(私の娘の小学校時代の同級生)に、「日本人ツアー客にいちばん聞かれることはなに?」と聞いたことがある。その答えは、「ここは安全なの?治安は大丈夫?」だった。 「これは誰でも決まって聞いてくるんです。どうやら、日本人は日本がいちばん安全、治安がいいと思っているようで、シンガポールも東南アジアのほかの国と同じように、治安がよくないと信じ込んでいるんですね」
だから、彼女はそのたびに、「ここは安全です。場合によっては東京よりも安全です」と言うそうだ。そうして次に、「街に出たら唾を道にはかない、ゴミのポイ捨てをしない、ガムを捨てない、歩き煙草はしないということを教えます。見つかったら罰金ですよって」と言うそうだ。
もちろん、シンガポールの旅行ガイドブックを読んできた人は、シンガポールには厳しい罰則があることを知っている。だから、街は清潔で、治安がいいこともわかっているという。しかし、最初はやはり不安がるそうだ。とくに若い女性にとって気になるのは、夜の街の一人歩き。
「東京でも新宿の歌舞伎町などは、夜に女性一人で行くところではないでしょう。それと同じで、そういうところを避ければ、シンガポールは世界の大都会では珍しく、女性の一人歩きができるところですね」
ただ、よく聞かれるのは、「一人でナイトサファリに行って大丈夫?」ということ。「これは全然OKです。有名観光スポットはどこも問題はないですよ」
シンガポールでは、地下鉄(MRT)は24時近くまで走っている。国の祝日やイベントのある日だと、24時間運行されている。また、Nバス (Night bus)といって、夜行専用のバスもある。タクシーも呼びだせばすぐに来る。だから、夜遊び環境は整っている。
シンガポールの治安のよさは、統計にも現れている。次は、インターポールによる国際犯罪率統計だが、いずれの数値も日本を上回っている。特筆すべきは、犯罪率と犯罪件数の低さ。犯罪率はなんと日本の3分の1以下、犯罪件数も日本の4分1以下である。 これは、前記したように細かい罰気や、ムチ打ちの刑などの厳重な処罰が存在するからだろう。たとえば、銃の所持は禁止されており、もし銃を人に向ければ、それだけで死刑になる。また、麻薬も持っているだけで終身刑である。
シンガポール | 日本 | |
---|---|---|
犯罪率 | 0.7% | 2.3% |
検挙率 | 50.2% | 22.9% |
殺人件数(人口10万人当たり) | 0.8 | 1.1 |
犯罪件数(人口10万人当たり) | 415 | 1871 |
シンガポールは「明るい北朝鮮」と呼ばれることがある。リー・クアンユー一族の独裁国家であり、国家管理が徹底しているからだ。あるとき、リー氏が道に落ちているガムを踏みつけ、 その後すぐにガムの販売が禁止になったという逸話があるくらいだ。私には見分けがつかないが、街中には違反を取り締まる係員がいて、常に監視しているという。現地の人に、「ほら、あそこの白い帽子をかぶっている人が罰金の人ですよ」と教えてもらったことがある。シンガポール市民は、彼らをすぐにわかるようだ。
しかし、ここまで徹底すると「息苦しい」という人もいる。また、「治安がいいというのはうわべだけ」という人もいる。彼らはこう忠告してくれる。
「治安がいいというのは、人殺しのような凶悪犯罪が少ないだけ。すぐ死刑になるのだから、これは当り前です。ただ、詐欺とか横領、コソ泥、スリ、なんかは、結構多いんですよ。最近は、中国のスリ集団が活躍しているから、気をつけたほうがいい」
シンガポールは、金融立国、貿易立国であり、最近は、観光立国でもある。だから、街はことごとく整備され、どこも清潔である。しかし、都市の魅力は、雑居性のなかにある。なんだか怪しげな、わけのわからないところもないと、無味乾燥なコンクリートだけではつまらないと、私は思う。
それを言うと、「あっ、そういうことなら、ゲイランに行けばいい」と言われた。聞くと、そこは政府公認の売春街だ。そんな意味で言ったわけではないが、シンガポールは、売春まで政府管理で徹底している。
シンガポールの安全は政府によって保証されている。これだけは、間違いない。
新興アジアとは、ASEAN諸国にバングラディシュとインドを加えた地域。現在、世界でもっとも発展している地域で、2050年には世界の中心になっている可能性があります。そんな希望あふれる地域の最新情報、話題を伝えていきます。
※本コンテンツ「新興ASIAウォッチ」は弊社Webサイト用に特別寄稿して頂いたものとなります。
1952年、神奈川県横浜市生まれ。立教大学文学部卒業後、1976年光文社入社。『女性自身』編集部、『カッパブックス』編集部を経て、2002年、『光文社ペーパーバックス』を創刊し、編集長を務める。日本外国特派員協会(FCCJ)会員。2010年、光文社を退社し、フリーランスに。現在、ジャーナリストとして取材・執筆活動をしながら、紙書籍と電子書籍の両方のプロデュースを手掛けている。
著書にベストセラーとなった「資産フライト」、「出版・新聞 絶望未来」などがある。
投稿更新日:2013年03月28日
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