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【新興ASIAウォッチ/第114回】コロナ禍明けで期待される 「アジアのベストレストラン50」授賞式

シンガポールで3月28日に開催

コロナ禍が去って、アジア各国に活気が戻ってきた。とくに、飲食に関する活気はすごいものがある。飲食はやはり、人間にとって最大の楽しみである。

そうした活気をさらに盛り上げるイベントとしていま注目されているのが、「アジアのベストレストラン50」のアワードセレモニー(受賞式)だ。いまやミシュランをしのぐ食文化、美食のイベントとなり、アジア、いや世界中から著名なシェフ、レストラン業界関係者、メディア、美食家が集まる。

コロナ禍だったため、2020年からの3年間は、東京、バンコク、シンガポール、香港など複数の都市をつないで、オンライン・ライブイベントとして行われた。しかし、今年は以前のように、食文化を支える関係者が一堂に会して対面で行われる。場所はシンガポールで、その時は3月28日。

授賞式をはさんで数日間イベントが行われ、授賞式当日の夜には集まった著名なシェフたちが、ハリウッドスターさながらにレッドカーペットを歩いて会場入りし、報道陣のマイクに答える。授賞式前にはカクテルセッションがあり、トップ50のリストはカウントダウン形式で発表される。

アジアのレストランが食文化をリード

「アジアのトップレストラン50」(Asia’s 50 Best Restaurants 50)は、2013年から始まった。2002年、英国の出版社、ウィリアム・リード社が「ミシュラン」に対抗して始めた「世界のベストレストラン50」(The World’s 50 Best Restaurants 50)のアジア版だ。

いまでは「ラテンアメリカのベストレストラン50」、「中東および北アフリカのベストレストラン50」もあるが、アジア版はその中でも傑出している。なぜなら、いまやアジアの諸都市には、世界の食文化をリードするレストランがキラ星のごとく点在しているからだ。

「世界のベストレストラン50」の世界の食文化に対する貢献度は大きく、これによってバルセロナの「エルブリ」(El Bulli)やコペンハーゲンの「ノーマ」(NOMA)は、世界一のレストンランになった。いまや、世界の食文化は、この2つの店の系統を継ぐスターシェフとイノベーティブがキーワードとなり、それをリードしているのがアジアのレストランであると言っても過言ではない。

例えば、バンコクの「ナーム」(nahm)や「ガガン」(Gaggan)、シンガポールの「オデット」(Odette)などは、世界的に有名になり、世界中から美食家や富裕層の客を集めるようになった。

ベストレストランはどのように選ばれる?

「アジアのベストレストラン50」のリストは、毎年300名を超える「アジアのベストレストラン50 アカデミー」のメンバーの投票により決定される。このメンバーには、食関連の多様な人々が参加している。料理研究家、フードジャーナリスト、著名なシェフ、レストラン経営者などで、フードジャーナリストの1名は私の知人だ。

彼らの使命は、自分の目、舌で確かめて、いいレストランに1票を投じること。投票できるレストランは10軒で、そのうち最低3軒以上は、自身が在住する国や地域以外のレストランにしなければならないという決まりがある。

そのため、本当にいいレストランを選ぶなら、“アジア食べ歩き”をしなければならない。しかし、時間と費用の関係で、そんなことまでやっている選考委員はそういない。よって、選考メンバーは、ほぼ自国、自地域のベストレストランに7票を入れる。しかし、じつはこれがほぼ他国からの評価と一致するのだ。

「アジアのベストレストラン50」では、リストの選考プロセスと結果ランキングの整合性および信憑性を確保すべく、 会計事務所デロイト・トーマツに外部裁定を依頼している。こうしたことから、極めて恣意的な評価となる「ミシュラン」より、こちらの方が信頼できるとする美食家は多い。

前回2022年のNo.1は東京の「傳」

それでは、前回、2022年の「アジアベストレストラン50」には、どこの国(都市)のどんなレストランがランクインしたのだろうか?

2021年は香港の「チェアマン」(Chairman)がNo.1に輝いたが、その後を次いで1位になるのかはどこかに注目が集まったが、選出されたのはなんと日本(東京)の「傳」だった。

授賞式はオンラインにより、アジア各都市を結んで行われたが、東京の会場となった「パレスホテル東京」は大いに盛り上がった。それもそのはず、2022年は11店舗の日本のレストランがランクイン。さらに1位の「傳」に続いて、3位に日本(東京)の「フロリレージュ」が入ったからだ。また、ベストレストランとともに選ばれる「アジアの最優秀女性シェフ賞」に、「ete」の庄司夏子シェフが選ばれたのである。

「ベスト女性シェフ」にフィリピン女性

さて、今年、「アジアのベストレストラン 50」のトップに輝くのはどこのどのレストランだろうか?

今回は、目玉企画として、美食界を代表する世界各国の著名シェフがシンガポール のシェフ達とコラボレーションをして料理をつくる「50 ベスト・シグネチャー・セッションズ」が、3月25日から29日の間、行われる。また、それ以外のイベントも用意されている。

すでに授賞式に先立ち、「アジアのベスト女性シェフ賞」、「アジア・アイコン賞」、「アメリカン・エキスプレス One To Watch (ワン・トゥー・ウォッチ)賞」 は発表されている。その中での最注目は、「アジアのベスト女性シェフ賞」で、今回はシンガポールの「ローラ」(Lolla)」のフィリピン人シェフジョアン・シイ(Johanne Siy)が受賞した。

東京は、世界一の「美食シティ」だが、シンガポールもまた、世界一の「美食シティ」になりつつある。

新興ASIAウォッチ/著者:山田順

新興アジアとは、ASEAN諸国にバングラディシュとインドを加えた地域。現在、世界でもっとも発展している地域で、2050年には世界の中心になっている可能性があります。そんな希望あふれる地域の最新情報、話題を伝えていきます。
※本コンテンツ「新興ASIAウォッチ」は弊社Webサイト用に特別寄稿して頂いたものとなります。

山田順(やまだ じゅん)

1952年、神奈川県横浜市生まれ。立教大学文学部卒業後、1976年光文社入社。『女性自身』編集部、『カッパブックス』編集部を経て、2002年、『光文社ペーパーバックス』を創刊し、編集長を務める。日本外国特派員協会(FCCJ)会員。2010年、光文社を退社し、フリーランスに。現在、ジャーナリストとして取材・執筆活動をしながら、紙書籍と電子書籍の両方のプロデュースを手掛けている。
著書にベストセラーとなった「資産フライト」、「出版・新聞 絶望未来」などがある。

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投稿更新日:2023年03月11日


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