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【新興ASIAウォッチ/第27回】なぜマレーシアは人気旅行先No.1になったのか?

■シルバーウィークの旅行先1位はマレーシア
日本の旅行業界に異変が起こっている。日本人の人気海外旅行先が、最近、新興アジア諸国に大きく傾き出したのだ。これまでは、ハワイ、グアム、アメリカ本土、欧州諸国、そして中国、韓国、台湾などが人気だった。それが、ハワイ人気は相変わらずだが、新興アジア諸国の人気が他の地域を上回るようになってきたのだ。

例えば、このほど楽天トラベルが発表した9月のシルバーウィークの旅行先人気急上昇ランキングは、1位マレーシア、2位タイ、3位インドネシアと、トップ3がいずれも新興アジア諸国だった。しかも、1位のマレーシアにいたっては、予約人泊数は前年比でなんと738.7%増と、約7倍になっている。この人気は、9月から全日空の成田−クアラルンプール(KL)線が新規就航して直行便が増えたこともあるが、それだけではないようだ。

そこで今回は、なぜ新興アジア旅行ブームが起こっているのか? その中でも、なぜマレーシアがこれほどまでに人気なのか? その理由を探ってみたい。


■クアラルンプールで5つ星ホテルを泊まり歩き
じつは、私が住むマンションに家内が仲良くしている旅行好きの40代前半の夫婦がいて、この夏、クアラルンプールに行ってきた。夫婦には子供がいないので、2人は本当によく海外に出かけている。そんな2人が、なぜクアラルンプールを選んだのだろうか?

「なんといっても宿泊代が安いからですよ。リッツカールトンでも2万円以下で泊まれます。5つ星ホテルがどこも2万円以下で泊まれるところは、クアランプール以外にありません。それで、1週間、毎日違う5つ星ホテルに泊まりました。だから、クアラルンプールに行ったというより、5つ星ホテルの泊まり歩きに行ったようなものです」

彼らは、最初リッツに泊まり、その後、マンダリンオリエンタル、シャングリラ、マリオット、ルメリディアン、インターコンチネンタル、ウエスティンと一晩ごとにホテルを代え、ホテル内のレストランとスパを満喫して帰ってきた。
「観光は以前行ったときにしたので、今回はなにもしていません。でも、楽しかった」

こんな旅行の仕方もあるのかと思ったが、考えてみるとじつにリーズナブルだ。もし、東京で同じことをしたら、おそらく4、5倍のおカネがかかる。世界の他の都市でも同じだろう。実際、以前から「リッツが世界一安く泊まれるのはクアラルンプール」ということは有名だった。


■ロングステイ人気から観光先人気へ
たしかに日本と比べるとマレーシアの物価は驚くほど安い。最近は上昇したが、これまで私が取材してきた現地駐在員やロングステイヤーたちは、みな「日本の3分の1ですね」と口をそろえてきた。この安さがあるから、マレーシアは10年前からロングステイ人気No.1を続けてきている。

ハワイやオーストラリアのゴールドコースト、カナダのバンクーバーなどでは経済的に届かない層の人々が、マレーシアの人気を支えてきた。「日本の年金の範囲で暮らせる」と言われたことも、マレーシアの人気に拍車をかけた。しかし、ここ数年で様変わりして、日本の一般的な年金所得世帯ではマレーシアのロングステイはもう無理になりつつある。それは、マレーシア経済が発展して物価が上がったこと、それにロングステイ用の10年定住ビザの取得のハードルが高くなったからだ。

と思っていたら、今度は観光先(短期ステイ先)人気No.1となったので、なんとなく納得がいった。ロングステイ人気が観光人気に引き継がれたわけだからだ。ロングステイはちょっと無理でも、観光なら十分というわけだ。2年前からの円安で、日本人の海外旅行先としての欧米は値段がかさむようになった点も影響している。なにしろ、ロンドンやニューヨークで5つ星ホテルに泊まれば、最低ランクの部屋でも1泊500ドル以上はする。それが、クアラルンプールなら150ドルもしない。


■クアラルンプールは下から6番目の安さ
「トリップアドバイザー」の日本支社が、外国人観光客数の多い世界48都市におけるホテルでのルームサービスと宿泊費を合計したホテルステイにかかる料金を比較調査した「旅行者物価指数(トリップインデックス)世界のホテルステイ 2015」を見ると、上位はいずれも欧米の都市である。アジアで入っているのは、東京と香港だけだ。
以下がそのランキング。

  都市名 / 国名(合計宿泊費)
1位 アメリカ / ニューヨーク(5万1045円)
2位 スイス / チューリッヒ(4万3324円)
3位 イギリス / ロンドン(4万0906円)
4位 カナダ / トロント(3万7715円)
5位 フランス / パリ(3万7460円)
6位 日本 / 東京(3万3930円)
7位 ノルウェー / オスロ(3万2749円)
8位 香港 / 香港(3万2655円)
9位 スウェーデン / ストックホルム(3万1470円)
10位 デンマーク / コペンハーゲン(3万1211円)

では、クアラルンプールはどうだろうか? 1万4694円で下から6番目である。ちなみにジャカルタは1万3258円で下から3番目である。


■「観光コスパ」ランキングでも第1位
オンライン旅行会社「エクペディア」の日本語サイトエクスペディア・ジャパンは、この8月に、アジア各国の「観光コスパ」ランキングを発表した。コスパはコストパフォーマンスの略。これによると、1位はやはりクアラルンプールだ。

「5つ星ホテル宿泊を含めた1日の総合観光費用を比較したところ、なんと日本の4分の1の価格で滞在できることがわかりました。その費用は1万5904円です。2位はタイ・バンコクの1万7715円、3位はベトナム・ハノイの2万1002円という結果になりました」と述べられている。

この「観光コスパ」には項目別ランキングがあり、その一つの5つ星ホテルの宿泊費を比較した「ホテルコスパ」ランキングでも、クアラルンプールは第1位である。1泊1万3988円となっている。ちなみに、2位はバンコクで1万6352円、3位はハノイで2万0011円だ。


■「安さ」を味わえるのはここ数年だけでは?
このようにマレーシアは観光コスパから見たら絶好の旅先である。物価安も魅力だが、世界自然遺産「キナバル自然公園」で知られるコタキナバル、リゾート地のランカウイ島やペナン島など数多くの観光スポットもそろっている。

ただし、今後、マレーシアがさらに発展すれば、観光コスパは低下してくだろう。いまのところ、ホテル代、日常品物価、不動産価格など、いずれも「安い」と感じられるが、数年後もそうとは限らない。IMFの消費者物価指数を見ると、マレーシアの物価は、2000年以降、年平均2.35%で上昇している。2010年を100とした場合、2015年は115ポイントだから、この先は120、130となっていく。

それに物価が安いといっても、宿泊代や交通費、ローカルの食材などで、一流レストランの食事代はすでに欧米並みになっている。また、マレーシアはイスラム国家なので、アルコールに対する税金は高い。ビールの値段はすでに日本と変わらない。ガソリン代も原油安なのに値上がりして1リットル80円程度までなっている。観光コスパ以前に、すでに生活コスパは低下してきている。そう考えると、マレーシアの魅力を満喫したいなら、ここ1、2年が「ライトタイム」になるのではないだろうか。


新興ASIAウォッチ/著者:山田順

新興アジアとは、ASEAN諸国にバングラディシュとインドを加えた地域。現在、世界でもっとも発展している地域で、2050年には世界の中心になっている可能性があります。そんな希望あふれる地域の最新情報、話題を伝えていきます。
※本コンテンツ「新興ASIAウォッチ」は弊社Webサイト用に特別寄稿して頂いたものとなります。

山田順(やまだ じゅん)

1952年、神奈川県横浜市生まれ。立教大学文学部卒業後、1976年光文社入社。『女性自身』編集部、『カッパブックス』編集部を経て、2002年、『光文社ペーパーバックス』を創刊し、編集長を務める。日本外国特派員協会(FCCJ)会員。2010年、光文社を退社し、フリーランスに。現在、ジャーナリストとして取材・執筆活動をしながら、紙書籍と電子書籍の両方のプロデュースを手掛けている。
著書にベストセラーとなった「資産フライト」、「出版・新聞 絶望未来」などがある。

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投稿更新日:2015年08月24日


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