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【新興ASIAウォッチ/第149回】バンコクの空前の寿司ブーム

寿司店の多さでバンコクは世界有数の都市

いまや世界の大都市のどこに行っても、寿司店がある。中・高級店から回転寿司まで、日本と同じように揃っている。ついこの前まで中・高級店ばかりで回転寿司がなかったニューヨークも、いまでは「くら寿司」をはじめ数店がある。

寿司店が多い都市を挙げてみると、北米ではバンクーバー、南米ではサンパウロ、欧州では、ロンドン、パリ、中東ではドバイ、そしてアジアでは香港、上海など。東南アジアでは、なんといってもバンコクだろう。

バンコクの寿司店の多さは、実感として日本とほぼ同じだ。ただ、人気ぶりは日本以上だ。現地駐在員がビジネスディナー、接待でよく使うのが、「おまかせコース」がある中・高級店。このカテゴリーは激戦区で、100軒を越える店がしのぎを削っている。驚くのは、ネタの新鮮さが日本と変わらないことだ。

「おまかせコース」で人気の高級店

中級店はそうでもないが、高級店となると、世界どこでも「おまかせコース」が主流。前菜、旬の食材を活かした和え物や小鉢が数品出され、その後に数貫の握りが出て、最後に巻物や赤だし、デザートといった流れだ。これは、バンコクでもまったく同じ。値段も6,000〜8,000バーツ(約3〜4万円)だから、日本とそう変わらない。

バンコクはミシュランガイドがある美食都市で、星を獲得している和食店、寿司店がいくつかある。その中で寿司店の筆頭とされるのが、2021年から連続して1つ星を獲得している「鮨 雅人」(Sushi Masato)。予約超困難店である。

続いて、現地駐在員が推すのが、「銀座鮨一バンコク店」。銀座本店と同等クオリティで、天然本マグロを週4便空輸しているという。カウンター8席に個室2室。「寿司いちず」も、駐在員推しの人気店。完全1部制で18席。スジ入りマグロの湯引きは絶品という。

高級店および中級店は、いずれもプロンポンやトンローエリアに集中している。中級店で人気なのは「すし処 鮨勘」「鮨一二三」「誠すし」などだ。

10年間で約7倍に増えたタイの寿司店

タイでは、経済発展とともに、外食産業の市場規模が年々拡大してきた。その市場規模は5,500億バーツ(約2兆7,000億円)とされ、競争は年々激化している。その一角に、日本食レストランがあり、さらに寿司店がある。

日本貿易振興機構(JETRO)が2026年1月20日に発表した「2025年度タイ国日本食レストラン調査」によると、2025年時点でのタイ国内の日本食レストラン店舗数は5,781店。店舗別では、総合和食が1,398店舗で最も多く、次いで寿司店が1,250店となっている。寿司店は、823店のラーメン店、459店の居酒屋より多いのである。

タイの寿司店は、2016年は188店舗だったので、ここ10年で約7倍になったことになる。なぜ、ここまで寿司がブームになったのだろうか?

経済発展とコールドチェーンの発達

タイに進出している日本の外食チェーンは、やよい軒、CoCo壱番屋、すき家、一風堂などがあるが、それらの現地コンサルをしてきた人間は、次のように話す。

「なんといっても経済発展で国民所得が上がり、外食が普通になったことです。そんな中で和食がブームになり、中でも高級感があってヘルシーな寿司が人気になったのです。どこの国もそうですが、富裕層は寿司を好みます。ただ、最近のブームを引っ張ってきたのは、中流層で、彼らはファミリー向けの寿司店や回転寿司によく行くようになりました」

なるほどと思うが、もっと具体的な理由がある。それは冷蔵・冷凍の物流技術(コールドチェーン)の発達により、南国バンコクでも新鮮なネタを出せるようになったことだ。また、タイ人の舌に合わせて、マヨネーズやチーズを組み合わせた現地化フュージョン寿司が発展したことも大きいと思う。

最近のブームを牽引する回転寿司チェーン

中・高級店に続いて、最近の寿司ブームを牽引してきたのは回転寿司チェーンである。バンコクで一番人気の回転寿司は「SUSHI EXPRESS」で、バンコク市内に数店舗ある。いつ行っても混んでいて、学生、OL、ヤングカップル、子連れファミリーでいっぱいだ。人気の秘密はなんといっても、全皿一律20バーツ(約100円、税別)という激安価格である。

ただし、この店は日本発ではない。1996年に台湾で創業し、その後、世界展開した回転寿司チェーンで、香港、シンガポールなどでも大人気だ。

続くのが、「しゃぶし」(Shabushi)。しゃぶしゃぶと寿司の店で、回転レーンで提供している。人気の秘密は、やはり激安。シャブシャブ+寿司の食べ放題が499〜599バーツ(約2,500〜3,000円)。これで、制限時間90分で50品目以上が楽しめる。ところが、昨年10月から、259バーツ(約1,300円)の「スーパーバリュービュッフェ」を開始したので、満員盛況だ。

「スシロー」「はま寿司」が遅ればせながら参戦

このようなバンコクの寿司市場に、遅ればせながら、日本の大手回転寿司チェーンが参戦している。「スシロー」は、2021年3月にショッピングモールの「セントラルワールド」内にタイ1号店をオープンさせ、以後、主要ショッピングモールを中心に店舗を拡大させてきた。日本とほぼ同じネタ、価格帯で、どの店も行列ができるほどの人気だ。

最近、バンコクから帰った知人は、「タッチパネルやレーンもみな日本と同じ。ネタもほぼ同じ。日本にいるのと変わらなかった」と言う。

「はま寿司」は、2025年11月にショッピングセンターの「セントラル・ピンクラオ」にタイ1号点をオープン、この1月に2号店をオープンさせた。「はま寿司の特徴であるラーメン、天ぷら、デザートなど多彩なメニューを揃え、人気を得ている。1皿40バーツ(約190円)からで、まだ100円皿がある日本より価格は高めだ。

ちなみに、バンコクの寿司ネタでい1番人気はサーモンで、次がマグロという。これは日本と同じだ。ただ、サーモンは日本産ではない(ノルウェー産)。

海外からの日本産の買いに日本勢が買い負ける

最後に、バンコクをはじめ世界中で寿司がブームになっていることで、日本の寿司店、回転寿司チェーンが困っているということを伝えておきたい。

すでに、テレビの報道番組でも取り上げられていたが、日本産の魚に海外から買いが殺到し、日本勢が買い負けてしまうということが起こっているのだ。その結果、仕入れ値が上がり、日本での寿司価格が上昇している。

いまや日本の水産物は取り合い状況で、例えば、今年の「一番ウニ」(北海道函館産のムラサキウニ400g)は、なんと、3,500万円と言う史上最高値で取引された。入手困難ネタは、まぐろ、ほたて、ウニ、さばなどで、今後、価格は上がるという。

テレビでは、日本の海産物の輸出業者がインタビューされていたが、その輸出先は、タイはもちろんのこと、アメリカ、カナダ、ドバイ、アブダビ、バーレーン、シンガポール、マレーシア、オーストラリアなど16ヵ国に上っているというので、正直、驚いた。

新興ASIAウォッチ/著者:山田順

新興アジアとは、ASEAN諸国にバングラディシュとインドを加えた地域。現在、世界でもっとも発展している地域で、2050年には世界の中心になっている可能性があります。そんな希望あふれる地域の最新情報、話題を伝えていきます。
※本コンテンツ「新興ASIAウォッチ」は弊社Webサイト用に特別寄稿して頂いたものとなります。

山田順(やまだ じゅん)

1952年、神奈川県横浜市生まれ。立教大学文学部卒業後、1976年光文社入社。『女性自身』編集部、『カッパブックス』編集部を経て、2002年、『光文社ペーパーバックス』を創刊し、編集長を務める。日本外国特派員協会(FCCJ)会員。2010年、光文社を退社し、フリーランスに。現在、ジャーナリストとして取材・執筆活動をしながら、紙書籍と電子書籍の両方のプロデュースを手掛けている。
著書にベストセラーとなった「資産フライト」、「出版・新聞 絶望未来」などがある。

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投稿更新日:2026年01月27日


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