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バンコクの高架鉄道BTSのチットロム駅からルンピニ公園に突き当たる一方通行の並木道が、ランスアン通り。通り沿いには、アメリカ大使館など各国の大使館、高級コンドミニアム、カフェ、ショッピングモールなどが点在している。
このランスアン通りの一角にある、真っ白な白亜の一軒家スタイルのレストラン「ガガン」(Gaggan)に行けば、バンコクが富裕層の街になったことを実感できる。客は、世界中から集まってきたハイエンドな人々ばかりだからだ。
いまや、バンコクと言えば、アジアでも有数の富裕層シティ。シンガポールに次いで富裕層が多く移住し、都市のジェントリフィケーションが進んでいる。私のような高齢者が、その昔体験した“バックパッカーの聖都”は、半世紀を経て大きく変貌した。
「ガガン」は、2010年のオープン以来、一時の閉店・休業を経て、この15年間の間に「アジアのベストレストラン50」で5度のNo.1を獲得している。料理は、インド料理をベースとした独創的なプログレッシヴ。毎晩17時30分、21時30分の2部制で、各部16名限定。当然、予約なしでは入れない予約困難店だ。
予約が取れてやっと出向き、屋外テラスで食前酒を飲んで待つこと十数分。ようやく屋内に案内されると、そこはL字型のカウンター。ここで、全25品、6,500バーツ(約3万円)のコース料理が提供される。
渡されたメニューには、25品のイラストがあるだけ。料理名や説明などはなく、客はどんな料理が出てくるのか、わくわくしながら待つ。ハイエンドのレストランならみなそうだが、アラカルトはない。客はひたすら、シェフが提供する料理を味わうのだ。
いまや、「ガガン」は、デンマークの「ノーマ」(Noma、現在休業中)、スペインの「エル・ブリ」(El Bulli、閉店)などと肩を並べるまでの評判の店になった。
なぜ、このようなインド料理の店が世界的でも有数のレストランになったのか? それは、シェフのガガン・アナンドの独創性とコンセプトが素晴らしいからだ。それと、「ノーマ」や「エル・ブリ」がそうだったように、分子ガストロノミーを駆使したプログレッシヴが、富裕層に圧倒的に人気があるからだ。
ちなみに、毎年選考される「アジアのベストレストラン50」の2025年度は「ガガン」が第1位だが、なんとバンコクのレストランが9軒もランクインしている。これは都市別ではトップで、同じく9軒の東京と並んでいる。
「ガガン」と並んで富裕層都市となったバンコクを象徴するのが、2024年12月末にオープンした「ザ・リッツ・カールトン・バンコク」だろう。リッツ・カールトンは世界どの街に行っても、その街の最も高級なエリアにある。バンコクもその例にもれず、ルンピニ公園の緑を臨むロケーションに建てられた。
リッツ・カールトンといえば、ヨーロピアンテイストの重厚でクラシックなインテリアが特徴だが、ここは現代風のヨーロピアンモダン。それに、タイらしい意匠を盛り込んだインテリアとなっている。そして、特筆すべきはやはり料理。7階にあるダイニングの「リリーズ」では、モダンタイ料理を存分に楽しむことができる。
モダンタイ料理の定番の海老料理「リバープラウン」、ココナッツミルクをベースにしたカレー「マッサマンカレー」、ソフトシェルクラブのフリッターを乗せたカレー味の麺「カオソイ・クラブカレー」などに、富裕層が舌鼓を打っている。
欧米富裕層、中東富裕層、ロシア富裕層も多いが、やはり一番多い顧客は中国富裕層と地元の富裕層だ。
富裕層の街への進化、ジェントリフィケーションをはっきりと印象付けてくれるのが、2024年10月にオープンした大型マルチコンプレックス「One Bangkok」だろう。ルンビニ公園に隣接した17万㎡の広大な敷地に、オフィス、商業施設、住宅、ホテル、文化施設が集結している。
まさにバンコクの未来を見せてくれる「未来空間」である。ショッピングエリアには、世界で初めての店舗やタイ初出店の店舗などが数多くあり、日本の三越(店舗名:MITSUKOSHI DEPACHIKA)も出店している。
今後、このような複合施設は次々に誕生する模様で、そのひとつに日本の大林組が進めているプロジェクトがある。これらによるジェントリフィケーションが進めば、バンコクはシンガポールや東京を超える可能性がある。
富裕層が集まるには、それなりの理由がある。
富裕層向けの投資コンサルティング会社、英ヘンリー・アンド・パートナーズの調査報告によると、100万ドル以上の流動資産を持つ富裕層のタイへの流入数は、2024年におよそ300人と2023年比で倍増した。ここ数年は、常に前年を上回って、富裕層が移住している。
その理由として、ヘンリー・アンド・パートナーズは、次のような点を挙げている。
などだが、私は、もっと大きな理由を指摘したい。それは、バンコクがアジアでも有数の観光地で、1度訪れたら、その魅力にハマってしまう人が多いことだ。
市場調査会社の英ユーロモニターインターナショナルによると、旅行先の人気都市ランキングでバンコクは第1位。2024年にバンコクを訪れた外国人観光客は3,240万人で、世界の主要都市で最多である。
富裕層の流入が加速するとともに、バンコク市内では高級コンドミニアムの建設ラッシュが起きた。ランスアンはもとより、スクンビット、トンロー、プロンポン、エカマイ、サトーンなどのエリアを歩けば、高級コンドミニアムの建設工事現場を見ることができる。
注目は、スクンビットの一角で、ドイツの高級車ブランド「ポルシェ」の名前を冠した超高級コンドミニアムの建設が進んでいることだ。2028年に完成するという22戸は、平均価格が1,500万ドル(約22億円)。最高級は4,000万ドルとタイの分譲コンドミニアムで過去最高額となる見通しだ。
最後に余談だが、バンコクのコンドミニアムを見て不思議なことがある。それは。高級物件だというのに、どこもキッチンが手狭なこと。アイランドが主流だが、それでも狭い。そして、食洗器が備え付けられていない物件が多い。
その理由を聞くと、「こちらの人間は、特にお金持ちは料理なんてしないからです。みんな外食かデリバリーだからですよ」と言われたが、確かにそうかもしれない。
それから、もう一つ余談。それは、富裕層と言っても、中国人富裕層が一番多いことだ。タイ政府住宅銀行がまとめた、2024年1〜9月のタイ国内における外国人の物件購入件数は1万1,036件。そのうち4割が中国人だった。
新興アジアとは、ASEAN諸国にバングラディシュとインドを加えた地域。現在、世界でもっとも発展している地域で、2050年には世界の中心になっている可能性があります。そんな希望あふれる地域の最新情報、話題を伝えていきます。
※本コンテンツ「新興ASIAウォッチ」は弊社Webサイト用に特別寄稿して頂いたものとなります。
1952年、神奈川県横浜市生まれ。立教大学文学部卒業後、1976年光文社入社。『女性自身』編集部、『カッパブックス』編集部を経て、2002年、『光文社ペーパーバックス』を創刊し、編集長を務める。日本外国特派員協会(FCCJ)会員。2010年、光文社を退社し、フリーランスに。現在、ジャーナリストとして取材・執筆活動をしながら、紙書籍と電子書籍の両方のプロデュースを手掛けている。
著書にベストセラーとなった「資産フライト」、「出版・新聞 絶望未来」などがある。
投稿更新日:2025年06月27日
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